【トルコ】 病院とババズーラとベリー人脈
- 2007年09月08日(土)
- 21:03
朝、トラム(路面電車)でボスポラス海峡に架かるガラタ橋を通って、町全体のモスクの多さに驚きながら新市街方面に行く。
タクシム広場からタクシーに乗り換えて再度病院へ。
迎えてくれた皮膚科の女性担当医は、優雅なマダム。問診と念入りな触診でおっしゃったのは、
「これは恐らくインセクト(虫)ね」
虫…!
恐らく蚊の一種で、刺されたのは右太ももの一番大きな患部。そこからゆっくりゆっくり毒が回って表部に出てきたのだろう、と。
虫かよーーー!!!
心当たりは…そういえば、オーストリアでモルダウ川サイクリングしたとき、暑かったから短いパンツ履いてて、一部草むらに入ったなぁ…。
あのときかーーーーーー!!
かゆみ止めを飲み、朝晩2種類の薬を混ぜて全身に塗りなさい、肌を必ず清潔にして日光に当てず安静に、一週間後にもう一度見せてね、とのこと。
ありがとうございましたー。
それにしても、ここの医者はみな聡明やなぁ。ナンパじゃないトルコ人に会えてよかったなぁ。
心配して待っていたWakakoに報告。安心した彼女曰く、
「ワカちゃん…治るかわからなくて落ち込むっていうより、すごいめんどくさいって思ってるでしょう?」
あ、さすがWakaちゃん、わかった?
「うん。移動するのとか保険とかめんどくさいんでしょう?」
ピンポーン。すっごくめんどくさい…。
でも女だから肌は死守しないとねー。MUSTでケアしますー。
私は原因判明して元気回復したし、Wakakoも休んで体調回復したしで、予定消化にお出かけ。
ベリーダンスフェスティバルの主催者タイアーに連れられて衣装屋へ。
ベリーダンス衣装の最高峰はベラ、その次に有名なGulseren Camciがグランドバザールの中にある。様々な意匠を凝らした衣装の山!
高いものでは十万円以上もする中から、Wakakoは赤の衣装を選んで買うことに。フラメンコ風のデザインを取り入れたそれはめっちゃ似合ってる!やっぱりそこらへんに売っているのと全然違うね。
私もいつかこんな衣装が買えたらいいなぁとうっとり。
ここの女性デザイナーは凄腕として有名、創意工夫もすごく気が利いている。どんな風にインスピレーションを得るのですか、と聞いたら、全て私の頭の中でどんどんイメージが広がっていくのよ、と言ってウインクした。以前日本のテレビ番組で取り上げられたことがあり、そのとき知り合いになった日本人女性を紹介してくれて、今夜彼女とも早速お会いすることに。
ベリーダンスをきっかけに話が面白い方向へ進んで行く。
その前に、トルコのスーパースター・ババズーラに会いにGo!この用事もベリーダンスつながり。彼らのバックダンサーとして少し前まで日本人ベリーダンサーがいて、彼女からのお届け物をWakakoが預かって来ていたのだ。
Levent Ahmanとその奥さんにお会いしてお茶を頂く。ライブの来日予定などを拝聴。サインもらっちゃったー!
こんなスーパースターがこんなところに!?とびっくりするくらいイスタンブールに溶け込んでいた彼らと街角でまったり。
さて、夜。
Gulserenの紹介でお会いしたのは、作家の加瀬由美子さん。子育てを終えてからトルコに移り住んで12年、今やテレビでも雑誌でもトルコを取材したかったらまずはこの人に相談しろ、という人脈の持ち主でもある。
そのトルコ話がむっちゃくちゃ面白い。
トルコが好きで好きで、勉強を始めるのは何歳になってからでも遅くはない、とトルコ語を習うところから始め、トルコ人と交流するうち、いつの間にか自宅がレストランになっていた。が、隣家の出した火事で全焼。
その後も騙されたりさんざんな目にあったりしながらも様々なトルコ人に助けられ、苦労しながら日本とトルコの架け橋的な役割を果たして今に至る。
このときの戦いの話が『犬と三日月 イスタンブールの7年』(新宿書房)にまとめられて出版されている。
苦労していたときは、自分は砥石になったんだと思っていた。いつか良いことがやってくると信じていた。生活のためを思ったら稼がないといけないけれど、自分のことだけ考えて得たお金は身に付かない。自分が動くことで、日本の関係者はもちろん、トルコのホテルやレストランや一生懸命働いている人が報われるでしょう、という言葉が印象的。
今最大のテーマは、コンヤ県の県庁に頼まれた仕事で、メブラーナという詩人が残した作品のうち、メスネヴィーという二行連句の日本語訳を完成させることだという。アフガニスタンに生まれたメブラーナは、子どものとき父親に連れられてトルコに来てスーフィー(イスラム教神秘主義)の英雄となった聖人である。
彼の残した言葉がまた良い。
「君はありのままの自分を見せなさい。
あるいは
見せた通りの人間になりなさい。」
膨大な量(なんと26000句!)だから余生を全部捧げることになるだろうけどね、と加瀬さんは笑うが、ぜひとも完成させてくださるのを願っています。
<今日のグルメ>
めちゃくちゃ大きいパンを発見!人の胴体くらいあり、中は空洞で、ヨーグルトを浸けて食べるのとどんどんいける。
オーダーした棒状のサンドイッチと食べたのはレンティル(レンズ豆)のスープ。レモンを落として頂く…ヘルシーな味!
タクシム広場からタクシーに乗り換えて再度病院へ。
迎えてくれた皮膚科の女性担当医は、優雅なマダム。問診と念入りな触診でおっしゃったのは、
「これは恐らくインセクト(虫)ね」
虫…!
恐らく蚊の一種で、刺されたのは右太ももの一番大きな患部。そこからゆっくりゆっくり毒が回って表部に出てきたのだろう、と。
虫かよーーー!!!
心当たりは…そういえば、オーストリアでモルダウ川サイクリングしたとき、暑かったから短いパンツ履いてて、一部草むらに入ったなぁ…。
あのときかーーーーーー!!
かゆみ止めを飲み、朝晩2種類の薬を混ぜて全身に塗りなさい、肌を必ず清潔にして日光に当てず安静に、一週間後にもう一度見せてね、とのこと。
ありがとうございましたー。
それにしても、ここの医者はみな聡明やなぁ。ナンパじゃないトルコ人に会えてよかったなぁ。
心配して待っていたWakakoに報告。安心した彼女曰く、
「ワカちゃん…治るかわからなくて落ち込むっていうより、すごいめんどくさいって思ってるでしょう?」
あ、さすがWakaちゃん、わかった?
「うん。移動するのとか保険とかめんどくさいんでしょう?」
ピンポーン。すっごくめんどくさい…。
でも女だから肌は死守しないとねー。MUSTでケアしますー。
私は原因判明して元気回復したし、Wakakoも休んで体調回復したしで、予定消化にお出かけ。
ベリーダンスフェスティバルの主催者タイアーに連れられて衣装屋へ。
ベリーダンス衣装の最高峰はベラ、その次に有名なGulseren Camciがグランドバザールの中にある。様々な意匠を凝らした衣装の山!
高いものでは十万円以上もする中から、Wakakoは赤の衣装を選んで買うことに。フラメンコ風のデザインを取り入れたそれはめっちゃ似合ってる!やっぱりそこらへんに売っているのと全然違うね。
私もいつかこんな衣装が買えたらいいなぁとうっとり。
ここの女性デザイナーは凄腕として有名、創意工夫もすごく気が利いている。どんな風にインスピレーションを得るのですか、と聞いたら、全て私の頭の中でどんどんイメージが広がっていくのよ、と言ってウインクした。以前日本のテレビ番組で取り上げられたことがあり、そのとき知り合いになった日本人女性を紹介してくれて、今夜彼女とも早速お会いすることに。
ベリーダンスをきっかけに話が面白い方向へ進んで行く。
その前に、トルコのスーパースター・ババズーラに会いにGo!この用事もベリーダンスつながり。彼らのバックダンサーとして少し前まで日本人ベリーダンサーがいて、彼女からのお届け物をWakakoが預かって来ていたのだ。
Levent Ahmanとその奥さんにお会いしてお茶を頂く。ライブの来日予定などを拝聴。サインもらっちゃったー!
こんなスーパースターがこんなところに!?とびっくりするくらいイスタンブールに溶け込んでいた彼らと街角でまったり。
さて、夜。
Gulserenの紹介でお会いしたのは、作家の加瀬由美子さん。子育てを終えてからトルコに移り住んで12年、今やテレビでも雑誌でもトルコを取材したかったらまずはこの人に相談しろ、という人脈の持ち主でもある。
そのトルコ話がむっちゃくちゃ面白い。
トルコが好きで好きで、勉強を始めるのは何歳になってからでも遅くはない、とトルコ語を習うところから始め、トルコ人と交流するうち、いつの間にか自宅がレストランになっていた。が、隣家の出した火事で全焼。
その後も騙されたりさんざんな目にあったりしながらも様々なトルコ人に助けられ、苦労しながら日本とトルコの架け橋的な役割を果たして今に至る。
このときの戦いの話が『犬と三日月 イスタンブールの7年』(新宿書房)にまとめられて出版されている。
苦労していたときは、自分は砥石になったんだと思っていた。いつか良いことがやってくると信じていた。生活のためを思ったら稼がないといけないけれど、自分のことだけ考えて得たお金は身に付かない。自分が動くことで、日本の関係者はもちろん、トルコのホテルやレストランや一生懸命働いている人が報われるでしょう、という言葉が印象的。
今最大のテーマは、コンヤ県の県庁に頼まれた仕事で、メブラーナという詩人が残した作品のうち、メスネヴィーという二行連句の日本語訳を完成させることだという。アフガニスタンに生まれたメブラーナは、子どものとき父親に連れられてトルコに来てスーフィー(イスラム教神秘主義)の英雄となった聖人である。
彼の残した言葉がまた良い。
「君はありのままの自分を見せなさい。
あるいは
見せた通りの人間になりなさい。」
膨大な量(なんと26000句!)だから余生を全部捧げることになるだろうけどね、と加瀬さんは笑うが、ぜひとも完成させてくださるのを願っています。
<今日のグルメ>
めちゃくちゃ大きいパンを発見!人の胴体くらいあり、中は空洞で、ヨーグルトを浸けて食べるのとどんどんいける。
オーダーした棒状のサンドイッチと食べたのはレンティル(レンズ豆)のスープ。レモンを落として頂く…ヘルシーな味!
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